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野村直樹先生・田中ひな子先生の
社会構成主義の理論と実践
~ ナラティヴとオープンダイアローグを通して ~

本講座は定員に達したため、受付を終了いたしました。(5月21日)


講師からのメッセージ

デカルトから350年、グレゴリー・ベイトソンによって新しい科学の輪郭が示されました。ベイトソンによる改革は、①自然を生きたものとして捉える、②心と身体を一体に捉える、③観察者を内部から観測する者として捉える、に集約されます。

それまでの直線的思考(合理性)だけでは不十分でした。自然も人と人との関係や成り立ちも円環的・循環的な因果律によって作動し維持されている(生きている)からです。それらはコミュニケーションによってつくられ進化していくものです。

また、それまでの科学では観察者を無関係な第三者として切り離して捉えていましたが、ベイトソンは事象の外に位置づけられていた観察者を事象の内側に戻しました。

ベイトソンによってもたらされた新しいパラダイムが、ファミリーセラピーと交わったところで「ナラティヴセラピー」が生まれ、ロシアの文芸理論家ミハエル・バフチンの対話主義と交わったところで「オープンダイアローグ」が生まれました。

本講座では、ナラティヴとオープンダイアローグについて、午前は歴史的背景も含めてやさしく説明し、午後は演習を行います。ナラティヴとオープンダイアローグを通して「社会構成主義の理論と実践」について理解を深めたいと思います。


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日  時 2017年7月2日 10時15分~17時00分  
  内  容   1.レクチャー:ナラティヴとオープンダイアローグ
2.レクチャーに関する質疑応答
3.演習:無知の姿勢
4.演習:リフレクションとオープンダイアローグ
 
講  師 野村直樹先生
名古屋市立大学人間文化研究科名誉教授。1950年生れ。サンフランシスコ州立大学修士課程修了。スタンフォード大学大学院博士課程修了。哲学博士。
<主な著書・訳書>
 『N:ナラティヴとケア第8号 - オープンダイアローグの実践』(遠見書房)
 『協働するナラティヴ』(遠見書房)
 『ナラティヴ・時間・コミュニケーション』(遠見書房)
 『やさしいベイトソン - コミュニケーション理論を学ぼう!』(金剛出版)
田中ひな子先生
原宿カウンセリングセンター主任臨床心理士。日本ブリーフサイコセラピー学会常任理事。立教大学大学院社会学研究科応用社会学専攻博士課程前期修了。
<主な著書・訳書>
 『効果的な心理面接のために - サイコセラピーをめぐる対話集』(遠見書房)
 『不登校・ひきこもりに効くブリーフ・セラピー』(日本評論社)
 『飲酒問題とその解決』(金剛出版)
 『摂食障害の"解決"に向かって』(金剛出版)
会  場 日本橋公会堂/第3会議室(中央区日本橋蛎殻町1-31-1) 地図はこちら
定  員 60名程度(お申込み順)
参 加 費 4000円
主  催 NPO法人 日本ソリューショントーク協会
ブリーフセラピー研究会
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