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ミラクル・クエスチョンとはインスーキムバーグが同僚とクライエントの面接中に偶然発見した技法である。奇跡について尋ねる事によって過去と現在の問題から焦点をずらし、今より満足のいく未来に目を向けさせる。
手法(方法):
「今晩あなたが眠っている間に奇跡が起こったと想像して下さい。奇跡とは、今日あなたがここへご相談に来られた問題が解決するというものです。ただ、あなたは眠っていたので、問題が解決していることは知りません。次の朝、奇跡が起こったとわかるどのような変化に気づくでしょうか。」(「解決のための面接技法」より)
ゴール設定、解決への方向を示す。(未来時間のイメージ)
解決した時、「どうなっているか?」の解決像を語ってもらい、そのイメージと現在の様子との差異を確認する。その差異はひとつのゴール設定となる。
クライエントの未来時間(ミラクルピクチャー)をイメージし、拡大するのを手伝う。
・ クライエントの言葉から、大切にしてる物(リソース)を見つけ出し、そのリソースをクライエントの価値観で肯定(コンプリメント)する。
・ 現在と未来イメージの小さな違いをたずねる。その違いはゴール設定となる。
・ 抽象的でなく具体的なもの、無いものではなく存在するものをたずねる。
解決像はすでに現在の生活の中にあり、実現可能であることを気づかせる。
・ 現在の生活の中での成功体験を聞き出し、「その為に何をしたか?」「どうやって上手くいったのか?」を尋ね、その成功体験、乗り越えてきた事について十分にねぎらい、賞賛(コンプリメント)する。更に、その中からクライエントの強さを見つけ出す。
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