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1950年代 ~ミルトン・エリクソンの心理療法~

エリクソン(Milton H. Erickson)は催眠の研究者で精神科医でした。エリクソンの治療は従来のどの理論にも当て嵌まらず、まるででたらめに見えたのですが、それは患者の個人的特性(患者が面接室に持ち込んでくるものすべて)を最大限に治療に取り込んで有効利用し、患者一人一人について変化の理論をオーダーメイドしたからだと言われています。エリクソンはこれを「ユーティライゼーション(utilization)」と呼びました。後述する「解決志向ブリーフセラピー(Solution Focused brief therapy)」はこのユーティライゼージョンの概念を発展させたものと言えるでしょう。

1980年代 ~解決志向ブリーフセラピーの開発~

解決志向ブリーフセラピーはド・シェイザー(De Shazer, S)、インスー(Berg, I. K)、スコット・ミラー(Miller, S. D.)らBFTC(Brief Family Therapy Center:アメリカのミルウォーキーにある家族療法の研究機関)のメンバーによって1978年に提唱された心理療法のモデルです。彼らはエリクソンの治療などからヒントを得て従来の「問題を究明するアプローチ(problem solving)」から「解決を構築するアプローチ(solution building)」へとパラダイムの変換を行いました。解決志向ブリーフセラピーを端的に表現すれば「材料を集めて望む未来を創っていくやり方」と言えるでしょう。

これから ~解決志向のあらゆる分野への応用~

解決を構築するアプローチは今や日本でもカウンセリングや心理療法の分野で市民権を得た観があります。しかしまだまだ限られた分野でしか活かされていないのが現状です。現在(2007)、BFTCではカウンセリングや心理療法の分野に留まらず、ビジネスコーチングや学校教育の分野にも進出しています。「解決志向=ソリューションフォーカス」は基本的な人への接し方の哲学と言えます。さまざまな日常生活の場面や対人援助の場面での応用が期待されています。

私たちの活動もその一端を担えたら幸いです

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