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MRI パラドキシカル・アプローチの理論と実技
~ MRIアプローチの核心/奇想天外で効果的な介入の種明かし ~

MRI(Mental Research Institute)とは、1959年、アメリカ西海岸パロ・アルトに、ドン・ジャクソンを中心にヴァージニア・サティアらによって設立されたサイコセラピーの研究機関です。

そして、1967年、MRI内に併設されたBrief Therapy Centerでリチャード・フィッシュ、ポール・ワッツラウィック、ジョン・ウイークランドらは、グレゴリー・ベイトソンのコミュニケーション論とミルトン・エリクソンの治療技法をベースに「最長でも10セッションで終える(=ブリーフ)」という画期的な家族療法を展開しました。

MRIアプローチの特徴は、家族構成員間の交流に見られる相互のコミュニケーションのシステム的な機能(≒悪循環)に焦点を当て、家族構成員間の交流に対しパラドックス、すなわち逆説的に介入することで家族構成員間の悪循環のコミュニケーション・パターンを変化させることにあります。

パラドキシカル・アプローチは、一見、不可解で奇想天外なアプローチに見えますが、実は家族システムの本質に基づいた合理的な介入です。これは皆さまの臨床にエッセンスとして取り入れていただけます。

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日  時 2011年12月10日・11日
1日目:13時00分~17時00分
2日目:10時15分~17時00分
 
  内  容   今回の一日半で、ブリーフセラピーを開始したMRIグループの理論と実践を演習を交えて学んでいきます。システム論なども演習を通じて理解し、悪循環図の作成、介入計画、介入の導入について演習を通じてシミュレーションしていきます。(若島)  
講  師 生田倫子先生(1日目)
保健福祉大学 社会福祉学部 専任講師
<著書>
 ○ ブリーフセラピーで切り抜ける対人トラブル即解決力/日総研
 ○ 事例で学ぶ家族療法・短期療法・物語療法/金子書房
 ○ 学校臨床ヒント集-スクールプロブレムバスターになる/金剛出版
 ○ 脱学習のブリーフセラピー/金子書房
 ○ ブリーフセラピーの登龍門/アルテ出版
 ○ 現代のエスプリ‐臨床の語用論/至文堂
 ○ 臨床心理学入門辞典/至文堂
 ○ 児童心理-親と教師の信頼関係づくり/金子書房
 ○ 教師のためのブリーフセラピー/アルテ出版
若島孔文先生(2日目)
東北大学 大学院教育学研究科 総合教育科学専攻 人間発達臨床科学講座 准教授
<著書>
 ○ よくわかる!短期療法ガイドブック/金剛出版
 ○ コミュニケーションの臨床心理学/北樹出版
 ○ 最新・心理学序説/金子書房
 ○ リーダー事始め-はじめて部下をもつときに読む本/ぎょうせい
 ○ 事例で学ぶ家族療法・短期療法・物語療法/金子書房
 ○ ブリーフセラピーの新しい流れ/安田生命社会事業団編
 ○ 臨床家のための家族療法リソースブック/金剛出版
 ○ 学校臨床ヒント集-スクールプロブレムバスターになる/金剛出版
 ○ 脱学習のブリーフセラピー/金子書房
 ○ カウンセリングの展望-今、カウンセリングの専門性を問う/ブレーン出版
 ○ ブリーフセラピーの登龍門/アルテ出版
 ○ 教師のためのブリーフセラピー/アルテ出版
 ○ 社会構成主義のプラグマティズム/金子書房
椎野 睦先生(2日目)
大妻女子大学 非常勤講師/公立学校共済組合 関東中央病院 臨床心理士
<著書>
 ○ 脱学習のブリーフセラピー/金子書房
 ○ 現代のエスプリ別冊-ひきこもる若者たち/至文堂
 ○ ブリーフセラピーの登龍門/アルテ出版
 ○ 教師のためのブリーフセラピー/アルテ出版
 ○ 小学校スクールカウンセリング入門/金子書房
 ○ ナラティヴ・セラピーの登龍門/アルテ出版
  参考文献 『ソリューション・バンク』 長谷川啓三著
『家族内パラドクス』 長谷川啓三著
『難事例のブリーフセラピー』 リチャード・フィッシュ他著
『家族療法入門』 遊佐安一郎著
会  場 1日目:サンパール荒川/第5・第6集会室(荒川区荒川1-1-1) 地図はこちら
2日目:セシオン杉並/視聴覚室(杉並区梅里1-22-32) 地図はこちら
定  員 50名程度(申込み順)
参 加 費 1日目:4000円
2日目:5000円
※どちらか一日のみの受講も可能です
主  催 NPO法人 日本ソリューショントーク協会
ブリーフセラピー研究会
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編集後記

職場や家庭の問題が絡む、難しいケースの多くは、問題を取り巻く要因が悪循環となり、何をどうやってもその悪循環から逃れられないようなテーマではないでしょうか?

また、それらの問題への対処方法は、常識的/一般的に見ても正しいと思われる解決策でもあるため、事態は改善されるどころか、固定化してしまいます。

毎朝行われる親子のいさかい、上司と部下との色々な儀式、そして定期的に行われる夫婦喧嘩!!口出しする上司と言われなければやらない部下、などなど悪循環の固定化。

そして、その各々が解決努力をしているにも関わらず、事態は一向に好転しない。

今回はそんなことがテーマです。