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高木俊介先生の
ACT(包括的地域生活支援プログラム)からオープンダイアローグへ

講師からのメッセージ

精神科医となった40年前(ちょうど宇都宮病院事件の発覚直前)、様々な偶然の機縁から精神医療改革運動と呼ばれる潮流に巻き込まれ(精神病院からは蛇蝎の如く嫌われ、正統派精神医学界からは過激派残党、反精神医学徒と蔑まれながら)、敗残の運動の末尾で、正統派の無関心と改革派の粗雑さによって足元に累々と積み残された課題に、そのつどの切実さをもって取り組んできました。

気がつけば、薬物療法の批判的側面にかかわり、「精神分裂病」の病名呼称の改変をし、今世紀初頭になって厚労省が注目しはじめたACT(Assertive Community Treatment = 包括的地域生活支援プログラム)を民間ベースで立ち上げ、その活動の行き詰まりの打開からフィンランドのダイアローグを日本に紹介しながら、自らのACT組織をようやく再建し第二創業とするところまで来ました。

振り返ってみると、不遜な物言いではありますが、常に時代の最先端を走っていたわけです。あらゆる文物が海外から密輸入されては朽ちていくこの国の宿痾に抗いながら、ひたすら自分の臨床にとって切実な問題を考え実践してきたことの結果です。

もとより私はそのような活動家を自認しており、普段はアジ演説しかしませんし、教育ということには興味もありません。どういういきさつかこのような場所にお声がかかり戸惑っていますが、せっかくの機会ですので、このような私のナラティブを提供し、議論のきっかけとしていただければ幸いです。

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日  時 2024年6月1日( 13時00分~18時00分
内  容 1.ACTおよびオープンダイアローグについて
2.両者の日本における受容とその困難について
3.ACT-Kの歴史
4.組織の停滞とダイアローグの導入 / ACT-Kの経験
5.ACT-Kの実践の現在
6.地域精神医療とダイアローグの思想
講  師 高木俊介先生
精神科医。たかぎクリニック院長。ACT-K主宰。1957年生まれ。1983年に京都大学医学部卒業し、京都大学医学部精神科評議会に所属。1984年-1992年に光愛病院、1992年-2002年に京都大学医学部付属病院精神科に勤務、2004年から現職に至る。
<主な著書・訳書>
「こころの医療」(文藝春秋)
「ACT-Kの挑戦」(批評社)
「危機の時代の精神医療」(日本評論社)
「対人支援のダイアローグ」(金剛出版)
「精神科の薬について知っておいてほしいこと」(日本評論社)
「オープンダイアローグ」(日本評論社)
会  場 月島区民館 5号室(東京都中央区月島2-8-11)
https://maps.app.goo.gl/5pzQUfdYA5FsGkfP7
※今回はオンライン形式ではありません
定  員 40名程度
参 加 費 4800円
主  催 NPO法人 日本ソリューショントーク協会
ブリーフセラピー研究会
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