◄ Home


白木孝二先生の
早期ダイアローグと自分の心配を取り上げること


講師からのメッセージ

早期ダイアローグ(Early Dialogues:ED)は、未来語りのダイアローグ(Anticipation Dialogues:AD)と並行して Tom Erik Arnkil と Esa Erikson によって開発され普及させられたもので、未来語りのダイアローグの導入として重要な位置を占めていますが、これ単独でも教育や福祉現場で必要となる early open co-operation のための方策として、様々な場面での活用・応用が可能なものです。

早期ダイアローグは、対象者、関係者への、早期のオープンな協力のためのダイアローグへの招待という形式と機能を持ったのなのですが、支援者や専門職が、関わりのある対象者に関する自らの worry(心配、不安、懸念)を取り上げて、対象者や家族、他の関係者などに help(手助け、援助、協力)を求めるという “Taking up one's worry and ask for help” のプロセスを重視することが大きな特徴でしょう。

「早期介入」の必要性が唱えられたりしますが、それは時として当事者や関係者(保護者など)との関係を危うくし、実際の援助・支援の可能性を閉ざしてしまう可能性があります。支援者がそういったことを恐れて、懸念を取り上げることを戸惑い、状況の慢性化、問題の深刻化を招いてしまうことも、少なくないということが背景にあって、この「早期ダイアローグ」が開発、構築されたという事情があるのです。

本研修では、早期ダイアローグの成立の経過、基本的考え方、支援者として早期ダイアローグに向かう時の姿勢の在り方 "Taking up one's worry and ask for help" のプロセスと構造の理解と共に、実際に早期ダイアローグを進めるための準備のステップについても実習を通して体験していただこうと思います。

参加お申し込みはこちら ← クリックするとメーラーが起動します
日  時 2025年4月13日( 13時00分~18時00分
内  容 Part1
 早期介入よりも、早期ダイアローグを
 早期ダイアローグが必要な状況
 "支援者の葛藤"に関しての話し合い
 早期ダイアローグの基本構造
Part2
 問題の指摘ではなく支援者の心配事(worry)を
 対象者にサポートと協力を求めることの練習
 早期ダイアローグのシナリオづくりの実習
 振り返りとオープンなダイアローグ
※耳だけ参加(カメラなし)の方はブレイクアウトルームに追加されません
講  師 白木孝二先生
Nagoya Connect & Share 代表。RDI® Program Certified Consultant。
臨床心理士。名古屋市児童福祉センターを経て、2007年より現職へ至る。
<略歴>
 1991年 BFTCで Steve de Shazer と Insoo Kim Berg から指導を受ける
 1997年~2002年 日本ブリーフサイコセラピー学会 常任理事
 1999年 日本ブリーフサイコセラピー学会より学会賞受賞
 2005年 RDI® Program Certified Consultant 資格取得
 2016年~ Open Dialogue Network Japan (ODNJP)運営委員
 2017年~ NPO 法人ダイアローグ実践研究所(DPI)理事
 2019年~ 琉球ダイアローグ・プロジェクト(RDP)専任講師
<主な著書・共著>
 ブリーフセラピー入門(金剛出版)
 解決志向ブリーフセラピーの実際(金剛出版)
 飲酒問題とその解決(金剛出版)
 安全のサインを求めて(金剛出版)
 ダイアローグ 実践の哲学と臨床姿勢(東京大学出版会)
 ダイアローグ 臨床力アップのコツ:ブリーフセラピーの発想(遠見書房)
 精神科診断に代わるアプローチ PTMF(北大路書房)
 サイコーシスのためのオープンダイアローグ(北大路書房)
 オープンダイアローグとコラボレーション(遠見書房)
会  場 Zoom会議室
 開催日2日ほど前に参加者にのみZoom会議室のアドレスを伝えます
 パソコンかタブレット端末でのみ参加可能です(スマホはサポート対象外)
 ブレイクアウトルームではカメラを点けてください
定  員 60名程度
参 加 費 3500円
運  営 (主催)ブリーフセラピー研究会
(後援)NPO法人 日本ソリューショントーク協会
参加お申し込みはこちら ← クリックするとメーラーが起動します

● メーラーが起動しない場合は
jsta.npo@gmail.com まで必要事項(講座名と氏名)をお送りください。
● お申込み後、48時間以内に返信がない場合は
jsta.npo@gmail.com まで連絡願います。