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坂本真佐哉先生の
クライエントにもセラピストにもやさしい
ナラティヴ・セラピー


講師からのメッセージ

個人を内面の奥深くではなく、人間関係の文脈の中で個人を理解する家族療法(システムズアプローチ)の考え方に関心を持ち、40年近く経ちました。人を人間関係の文脈(システム)の中で理解しつつ、ソリューション・フォーカスト・アプローチやナラティヴ・セラピーを実践しています。中でもナラティヴ・セラピーの考え方は、私たちが普通に持っており、意識することもない空気のような「常識」を見直す視点を提供してくれます。

私たちが抱える悩みは、いわば現代社会の常識やあたりまえと思われていることとの折り合いによって生じると言っても過言ではないでしょう。また、支援者としても知らず知らずのうちに常識やあたりまえの側に立ってしまい、クライエントにプレッシャーをかけてしまうこともありえます。というのも支援者にもプレッシャーがかかっているからです。目の前のクライエントを「治さねばならない」とか「助けなければならない」というプレッシャーです。当然ですが。しかし、残念ながらそのようなプレッシャーから実践される支援はクライエントに新たなプレッシャーを与えるに過ぎず、役に立つとは思えません。

多くの心理療法は言語を用いて実践される支援です。自由に語られる場が提供されなければ会話は広がりを失い、苦しみのストーリーが変わることはないでしょう。ナラティヴ・セラピーは、クライエントがプレッシャーから解放されること、またそのためにはセラピスト自身がプレッシャーから解放されることによって生まれる会話から新たなストーリーが立ち現れると考えます。安心、安全の枠組みとはどのようなものか、自由な会話はどのように生まれるのかについて考える機会となればと思います。

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日  時 2025年8月23日( 13時00分~18時00分
内  容 (1)講義:クライエントにもセラピストにもやさしいナラティヴ・セラピー
 ・ナラティヴに関心を持つ
 ・新たなナラティヴを探索する
 ・「問題」に対抗する
 ・会話を広げる、楽しむ、そして続ける
(2)グループディスカッション
(3)質疑応答
講  師 坂本真佐哉先生
神戸松蔭女子学院大学人間科学部心理学科教授、灘中高スクールカウンセラー。公認心理師、臨床心理士。大分市出身、児童思春期専門精神科病院、大学病院、スクールカウンセラーなどを経て現職。日本心理臨床学会理事。兵庫県児童虐待防止アドバイザー、伊丹市尼崎市教育委員会スーパーヴァイザーなどの社会活動に携わる。
<著書・共著>
「システムズアプローチを学ぶ」(日本評論社,2025)
「今日から始まるナラティヴ・セラピー」(日本評論社,2019)
「ナラティヴ・セラピーがもたらすものとその眼差し」(遠見書房,2022)
「不登校・ひきこもりに効くブリーフセラピー」(日本評論社,2016)
「逆転の家族面接」(日本評論社,2017) 他
会  場 Zoom会議室
・開催日2日ほど前に参加者にのみZoom会議室のアドレスを伝えます
・パソコンかタブレット端末でのみ参加可能です(スマホはサポート対象外)
・ブレイクアウトルームではカメラを点けてください
定  員 60名程度
参 加 費 3500円
運  営 (主催)ブリーフセラピー研究会
(後援)NPO法人 日本ソリューショントーク協会
(後援)NPO法人 ヴィータ
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